バンパー傷の修理

本人が気づかないうちに傷物になっていたバンパーを修理しました。
気づかないなんて我ながらお馬鹿さんです。

プロに頼むと数万円かかると言うことで、どうせなら安くあげて
パーツでも買った方がいいやと思い自分で直すことにしました。

私は自分でやってみたかったからやっただけですので、
細かい事を気にする人は自分でやらないほうが無難です。




いざ必要なものを買いに行くと、いろいろ必要になってきます。修復コーナーにあった
セット品を購入してきました。説明ビデオも入っていて初心者にはわかりやすいです。
必要なものが一通り入っているのでおすすめします。

このほかに、塗装用のスプレーや(必要に応じてクリアー色やぼかしスプレーも)
マスキングテープなどが必要です。便利なグッズがいろいろ売っているので、
ケチらずに買っておくと、あとで役に立ちます。初期投資は6000円ぐらいです。

色については必ず自分の車の「色ナンバー」を確認してから買いましょう。
レガシィの場合は、ボンネット中の助手席側にあるプレートに記載されています。(下記写真)
また、作業は天気がよく風のない日に行いましょう。私は雨の日の夕方にやったので、
よく見えなくて最悪でした。



さて、それでは作業に入ります。
まずは、バリ(ささくれみたいなところ)をカッター等を使用して取り除きます。
きれいにとっておいた方が後々楽です。やすりで削るより早いもんね。

バリが取れたら目の粗い耐水性の紙ヤスリ(#150ぐらい)で下地を整えます。
カーショップに行けばそれ用のヤスリがセットで350円ぐらいで売っています。
平面度を出すために必ず一緒に売っているスポンジみたいなものを買いましょう。
十分に水を付け、こまめに削りかすを水で流しながら作業しましょう。
水浸しのタオルで拭きながらやると、やりやすいと思います。

初めにヤスリをかける時には、かなり勇気がいりますが、やり始めたら後戻りできません。
ある程度の過程に進むまでは、本当に不安でした。
失敗したら業者に頼めばいいやって割り切って大胆に丁寧に妥協せず作業しましょう。

バリがきれいに取れたら、#300ぐらいの紙やすりでもっとなめらかにします。

下地のヤスリ掛けは一番重要だと思ってください。数時間かけるつもりで。

写真ではわかりにくいですけど、
ヤスリがけの気がすんだら、
水で洗い流しきれいにしましょう。

水気を良くふき取り、油脂分を取り除きます。
シリコンオフってスプレーだったかな?)

怠ると、次の行程で失敗します。


良く乾燥したら、次は傷口にパテを塗る準備です。
パテを塗る前にバンパーとの接着力を強くするために
バンパープライマーというスプレーで下準備をします。

準備といってもパテを塗る部分にスプレーを薄く吹きかけておくだけです。
傷口より広めにスプレーしておきます。塗りすぎると垂れてくるので
注意が必要です。失敗しても(垂れてしまっても)シリコンオフできれいにふき取って
やり直せば大丈夫です。塗装の場合そうはいかないので、ここでスプレーのコツを
つかんでおくと良いでしょう。


バンパープライマーが十分に乾いたら、次はパテ塗りです。

説明書に従ってパテを作ります。2種類の溶剤をよく混ぜると固まり始めます。
十分に混ぜておかないと固まりません。それから混ぜるときに空気が入らないように
ゆっくり丁寧に混ぜ合わせましょう。付属の説明書を良く読んでください。

パテが出来たら、傷口に塗っていきます。
傷口に強く押しつけるような感じで塗っていきます。

厚塗りしてもあまり意味がないので、窪んだところにきちんと塗れているかが
ポイントです。多少傷口よりも広めに塗っておきます。
(後でつるつるになるまでヤスリ掛けします。)

塗るときのへらは同じ方向に動かし
出来るだけムラの無いように塗った方が
後の作業が楽になります。

正常な部分との境界も出来るだけ
盛り上がりがないように塗りましょう。
どうしてもへらの両端に盛り上がりが
出来てしまいますがうまくやりましょう。

2時間ぐらいで乾燥します。残ったパテを
さわってみて、硬くなっているか確認します。


十分に固まったら、耐水の紙やすりで表面が滑らかになるまで磨きます。
くれぐれも、半乾きのうちにやらないように。きっとはじめからやり直す羽目になるでしょう。

はじめは荒めの(#500ぐらい)紙ヤスリでパテの凸凹を落としていきます。
水をよく流して削りカスを落としながらやるといいと思います。
ある程度滑らかになってきたら、さらに細かいヤスリでパテを塗っていない部分との
境界を磨いていきます。手で触って段差がわからなくなればOKです。


研磨後の写真です。

ここの作業は時間をかけて丁寧にやりましょう。

段差が残っていると塗装後目立ちます。


内側の輪郭のある部分がパテで埋めた部分。そのまわりのぼけている部分はもともとは無傷だった部分。指で触って段差が分からなければ○。



いよいよ塗装です。塗装面をきれいに洗ってから、シリコンオフで油分を除去しておきます。
(衣類などのケバケバがつかないようにしましょう。)

塗装前にランプや塗装する必要のない部分をマスキングしておきます。
スプレーは意外と広範囲に飛び散るので注意が必要です。よくやっておきましょう。
下記写真程度では他の部分にだいぶ付着してしまいました。強風だったし・・・。
(なお、部品の境目などが近くにあればそこまで塗装面を広げた方が自然に仕上がるでしょう。)

さらに下地処理として、バンパープライマーを前回と同じ要領で塗装面全体に塗ります。
十分に乾燥したらいよいよ塗装に入ります。

少し遠くのほうからおっかなびっくりスプレー。

重ね塗りは何回でもできますが、たれてしまうと失敗です。よくばって厚塗りをせず、慎重に、時間をかけてやりましょう。短時間で済まそうとしてはいけません。

マスキングとの境界部は注意が必要です。下手するとくっきり境界ができます。私はちょうど部品の境目があったので、そこにまっすぐ貼り、気にせず作業できました。


上の写真は2度塗り目ぐらいです。まだ下地がはっきりわかります。

結局10分おきに1時間以上かけて7回ぐらい重ね塗りをしました。
気が済むまで塗装したら、その後十分に乾かします。説明書には24時間以上とあります。
せっかちな私は日向で半日乾かしてから次作業に入りましたが、大丈夫でした。

マイカ色なので、最後にクリアー色を上塗りしなくてはなりません。
塗装面はざらざらしているので、クリアーを塗る前に2000番ぐらいのヤスリで
表面を磨いてから
塗ります。ざらざら感からつるつるな表面にすぐ変わりました。
でももっとこまかいコンパウンドなどで処理したほうが良かったようです。
調子に乗って関係ないところもこすってみたら、色が変わっちゃいました・・・(T_T)

その後再び表面を水洗いし、シリコンオフで油分をとった後、クリアスプレーを塗ります。
これも数回に分けて塗っていきます。私は10分おきに4回ぐらい塗りました。

最後に、「ぼかし」スプレーを境界部に吹きつけて終了です。
ぼかしスプレーは前の塗装が乾かないうちにスプレーします。
重ね塗りの場合はいつスプレーすればいいのか迷いましたが、
(クリアー→ぼかし→クリアー→ぼかし・・・)or
(クリアー→クリアー→・・・・→ぼかし)
最後に一回だけぼかしスプレーしました。どっちが正解なんでしょう?

下の写真が大体仕上がった状態です。思っていたより上手にできました。(^^)/



場所が場所だけに、誰にも気づかれません。さわると他の部分を感触が違うのですぐに分かります。ちょっとざらざらしています。最終的にコンパウンドで磨くとさらに良くなると思われますが、めんどうなのでやっていません。




最近の状態です。なじんできて全然ばれません。


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